オーグメンチンは広く使われている抗生物質
オーグメンチンはペニシリン系抗生物質の一つであり、そのなかでも最も使用されている医薬品です。
ペニシリン系はペプチドグリカンを合成する酵素と結合することで、その酵素を失活させてしまいます。
そうすることでペプチドグリカンが合成されなくなるわけです。
それは主に真正細菌の細胞壁の主成分であります。
つまり、オーグメンチンは真正細菌に効果のある抗生物質となるわけです。
その真正細菌には赤痢菌や大腸菌や連鎖球菌、腸球菌などがあります。
幅広い細菌に効果があるため、感染症に患ったときの治療として利用されることもあります。
また感染病予防として使われることもあるのです。
特に、外科手術をしたとき、傷口からの病原菌の侵入、患者の免疫力の低下などの心配があります。
そのため、オーグメンチンを服用することで万が一真正細菌が侵入してきてもその抗生物質で撃退できるような使われ方が一般的です。
その外科手術は歯科での抜歯なども含まれますし、他にもインフルエンザウイルスに感染したときも処方されることがあります。
このように、感染症の治療だけでなく予防にも頻繁に利用されているため、誰しも一度はオーグメンチンを知らず知らずとしても利用したことがある可能性が高いのです。